仕事のこと

大卒の消防士になってはいけないたった一つの理由!

どうもmaru3です。

僕は大卒消防士として約10年働いています。

そんな僕が実際に異動を経てうつ病になったことを踏まえ、

大卒の消防士をお勧めしないたった一つの理由それは

大卒消防士はヒーローにはなれないから

です。

ヒーローになれないとはどういう事か。

それにはまず、なぜ消防士を目指したのか振り返りましょう

そもそもなんで消防士になりたいの?

  • 人助けしたい
  • 仕事で運動神経を生かしたい
  • 非番があって休みが多そう
  • 公務員という安定感

おおまかに分けてこの4つのどれかには分類されるでしょう

ちなみに僕の動機は

  • 公務員という安定。中でも一番叩かれなそうで、
  • 残業も少なそうで、
  • 夜間手当もあって給料が良さそうだから

という消防学校に必ず一人はいるクズキャラでしたw

ただいずれにしろ根底にあることは、どーせ仕事するなら人の役に立ちたい!つまりヒーローになりたい!という思いだと思います。

大卒消防士は人助けなんてできないぞ

じゃあなんで大卒で消防士になったらダメなのさ!って話ですが

大卒は人助けなんてできませんよ?

大卒に求められていることは、卓越した運動神経ではありません。

いかに周囲と角を立てずに、迅速・的確に事務処理を遂行できるか。です。

消防士になろうと思ったきっかけはなんですか?

人助けですよね?

それってドラマや漫画なんかで、なんとなくカッコイイ消防士像があって

自分もなってみたいって思ったんですよね?

 

大卒の消防士なんて、そんなの数年ですよ。

消防人生を約40年と考えたとして、数年ですよ、数年。

 

あと何してるかって?現場には行かずに書類と戦うんですよ!

災害の報告書じゃないですよ?

税金をどこに投入して、組織をどう動かしたいか考えるんです。

そしてその理由作りの資料集め&文書作成するんです!

完全に嫌われ者の役人の仕事をするんです。

ドラマや漫画でよく悪者にされる奴ら!それになるんです!

なってわかった。裏方の裏方の仕事

消防士で裏方の仕事って何をイメージしますか?

予防日勤ですか?

火災原因調査?

119番を受ける指令業務?

それは裏方の仕事です。これは大卒だろうが、高卒だろうが、絶対に関わる業務です。

裏方の裏方ってのは本部(局)にある総務や人事なんて仕事です。

 

ここで一つ想像してみましょう。

あなたはスーパー戦隊の〇〇レンジャーになりたかった。

晴れてあなたは夢だった〇〇レッドになれました!

  • あなたの採用書類を取りまとめたのは誰ですか?人事課です。

敵が現れました!出動してください!

  • あなたの普段使ってるシステムを入れたの誰ですか?警防課です。

このロボット使ってください!

  • あなたの使うロボット用意したのは誰ですか?施設課です。

「これら怪人の出現状況や〇〇戦隊の有用性を考えると、やはり年間100億円は必要になりますよね?」

  • あなたの活動資金は誰が持ってきたんですか?総務課でした。

あなたは〇〇レンジャーとして数年働いたらこういう仕事に就くんです。

次に新しく現場入ってくる「あなた」のために。

消防士になった自分を想像した時、そんな仕事をしている自分がいましたか?

いるなら大卒消防士として組織のために力を遺憾なく発揮してください!

でも多くの人が消防士の仕事として、表の仕事をやりたくて志望するんです。

そりゃそうです。誰だってヒーローになりたいじゃないですか!

でも大卒の消防士が就く仕事は裏方の裏方の仕事です。

大卒で消防士になる理由をもう一度考えて。

僕は上記で書いたように

  • 公務員の中で一番叩かれなそうで、
  • 残業も少なそうで、
  • 夜間手当もあって給料が良さそうだから

という動機で消防士になりましたが、実際にその通りだと思います。

そんなクズキャラでしたが、消防学校で素敵な仲間と出会い、そして現場経験を積んでいくうちに、

消防士という仕事に誇りを持つようになっていきました。

 

救急隊として、心肺停止の傷病者に胸骨圧迫を行い、心拍を再開させられた。

「せめて家族に死を覚悟する時間を与えてあげられたかも」そんな風に考えたり、

「社会復帰させてあげられなかった。自分の行いは正しかったのか…」と葛藤したり

 

火災現場で何もかも焼き尽くされて

せめて何か残ってないかと、泥だらけになりながら家族に残せるものを探してあげたりしました。

ずぶ濡れになった写真アルバムを渡してあげると、

「これだけでも燃えなくてよかった。思い出を見つけてくれてありがとうございます。」

と泣きながら感謝された事は今でも鮮明に覚えています。

 

でもそれは現場にいたからできたことです。

本部(局)に行けば、もうそういった思い描いていた消防士像とかけ離れた仕事に就くことになります。

でも誰かがやらなければならないとても大切な仕事です。

この誰かに大卒消防士はなっていくんです。

これで現場の人が活動しやすくなるんだ。この想いだけで、裏方の裏方に回っていく。

 

でも実情は残酷です。僕は職務内容のあまりのギャップにうつ病になってしまった。

大卒で消防士を目指している人は、今一度、今一度よく考えてみてください。

僕は自分と同じようになってしまう人間を増やしたくありません。

でも消防士の仕事について調べても書いてあることは誰もが想像がつくような業務内容ばかりです。

だからこそ僕が書けることを書いてみました。大卒で消防士を目指している人の少しでも役に立てたらと思います。それでは。